山内太地の『キャンパスクリップ』
はじめまして。山内太地と申します。
月曜の『キャンパスクリップ』では、私が気になったニュースを中心に、「大学」の動向を皆様にご提供していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
では、さっそく先日報道された大きな大学改革のニュースから――。
【注目したニュース】
国立大の85%が減額交付、競争原理導入で財務省試算(NIKKEI NET)
(記事の詳細はこちら)
財務省は21日、国立大学向けの補助金である運営費交付金について、競争原理に力点を置いて配分方式を見直した場合の試算をまとめた。交付金は東大や京大など13校で増える一方、全国の国立大の85%の74校が減額になり、5割以上減る大学が50校に達する。財務省はこうした改革で効率化を促したい考えだが、文部科学省や大学側の反発は必至で調整は難航しそうだ。
(5月22日の記事)
行財政改革というと聞こえが良いのですが、要は国にお金が無いので、国立大学への補助金を減らすということです。競争原理を適用すれば東大や京大が有利なのは当然のことで、いよいよ国立大学にも格差社会到来です。
いや、正確には以前からそうだったのですが、より顕著になるということですね。地方の大学はただでさえ財政難なのにさらに収入が減るため、記事にもあるように抵抗は大きいでしょう。
本来、大学の自治を拡大するはずだった独立行政法人化は、結局は各国立大学を財政面で突き放す施策だったという印象を受けます。それなのに、交付金などでは国の権限がいまだに大きいわけですから、国立大学の経営は苦しくなるばかり……。
行政のスリム化は大歓迎ですが、教育にお金をかけないのは考え物です。長岡藩の米百俵の精神を見習い、目先の利益や損得ではなく、国家百年の計である教育には投資を惜しむべきではないと私は思います。一概には言えない面もありますが、強引な競争原理の持ち込みには賛成できません。
【今週の小ネタ】
東京農業大学で飼われているミニブタ。ミニブタはブタを小型に品種改良したもので、実験動物として重宝されている。母ブタの乳を一心不乱に吸っている仔豚たちだが、彼らの明日はどっちだ。
【耳寄り情報】
一橋大学「KODAIRA祭」は一見の価値あり
http://koda.mikosi.com/
6月9日(土)・10日(日)の2日間、東京都国立市の一橋大学国立キャンパスで、春の学園祭「KODAIRA祭」が開催予定です。「KODAIRA」とは、かつて1・2年生のキャンパスがあった小平市のことで、現在は学生寮などが置かれています。
KODAIRA祭は新入生のための学園祭とされ、1・2年生で構成された実行委員会が運営。祭りのメインは新入生がクラスごとに出展する模擬店で、新入生が大学生活に慣れ、互いの友好を深める役割を果たしています。学生自身の力で学生同士がつながっていくことは、古典的だけれども、大学イベントとして健全なあり方だと言えないでしょうか。
シンポジウム、お笑いライブ、受験生相談などの企画もあり、子供から大人まで楽しめる。著名人による講演会も売りで、今年度は作家の清水義範氏、浅田次郎氏と、受験のカリスマ和田秀樹氏の講演を開催。いずれも当日に整理券を配布するため、詳細は学園祭HPにて。大学が催す地域イベントとしても、一見の価値がありそうです。






