山内太地の『キャンパスクリップ』
こんにちは山内太地です。最近、脳の専門家である茂木健一郎(東工大)、あるいは数学者にしてエッセイストの藤原正彦(お茶ノ水女子大)といった、広く社会に向けて情報を発信する学者に注目が集まっています。東大の小宮山宏総長も、一般向けの著書を出したり、雑誌のインタビューに頻繁に登場しています。西の方でも大きな動きがあったようですので、お伝えしましょう。
【注目したニュース】
阪大16代総長に鷲田氏 初の文系出身 (asahi.com)
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大阪大学(大阪府吹田市)は4日、任期満了を迎える宮原秀夫総長(63)の後任の第16代総長に、鷲田清一(わしだ・きよかず)・理事兼副学長(57)=臨床哲学、倫理学=を選出した。任期は8月26日から4年間。阪大で文系出身者が総長に就くのは初めて。
(6月4日の記事)
この記事で注目すべきは、鷲田氏が阪大初の文系総長ということです。阪大といえば正直、医学部、工学部に代表される理工系のイメージが強すぎて、京都大学のように地域と結びついたカルチャーが形成されてきたとはいえない状況でした。コミュニケーションデザイン・センター教授に招聘された、劇作家・演出家の平田オリザ氏も、雑誌のインタビューで、大阪大学に文化的な施設が少ないことを嘆いていました。
現在の宮原秀夫総長も、その前の岸本忠三総長も、理工系では知らない人のいない有名人でしたが、残念ながら一般の知名度はそれほど高くありませんでした。その点、鷲田新総長は一般読者向けの著書も多く、知名度という点で、大阪大学のイメージアップに大きく貢献することが期待されます。
なお大阪大学は、2007年10月に大阪外国語大と統合されます。大阪外大との合併は、外大の予算減に伴う救済合併の要素が濃いのですが、これも阪大文系の存在感がアップする材料になりそうです。
【今週の小ネタ】
女子栄養大学の売店で販売されていた、学園校歌入りオルゴール(2900円)。校歌のCDは珍しくないがオルゴールは貴重だ。いったい、どれくらい売れたのだろうか。
【今週のインパクト】
入力した言葉に応じ表情変えるロボット、大学で開発(ロイター)
http://news.www.infoseek.co.jp/entertainment/story/05reutersJAPAN262874/
明治大学理工学部のロボット科学研究室で、入力した言葉に応じて36種類にのぼる人間の表情をあらわせるロボットが開発された。このロボットは、50万語登録してあるデータベースに接続されており、英語で単語を入力すると、その単語が持つ要素の中から感情をあらわす情報が顔の裏側に取り付けられたモーターに伝わって、表情を作り出す。
(6月4日の記事)
リンク先の写真を見た私の第一印象は、「ロボットの顔が不気味である」ということです。人間には、人形など人間の似姿をしたものに不快感を抱く感情が備わっているという研究者もいます。様々な大学で人型ロボットを見ましたが、まだまだ「人間の顔」までは遠い模様。人型ロボットが一般に受け入れられるには、この壁を越えなければいけません。






