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2007年9月10日 (月)

山内太地の『キャンパスクリップ』

急に涼しくなりましたが、皆さんお元気でしょうか。さて、最近は何かと大学がマスコミの話題になることも多く、学生募集のためどこの大学も広報活動には力を入れています。しかし、そのトップには必ず教授がおり、大きな権限を握っているので、現場の広報スタッフはなかなか自由がきかないようです。私が見た限りでは、現場のスタッフの権限を大きくし、若手職員のアイデアを積極的に採用している大学が、広報がうまくいっていると思います。

【注目したニュース】
国立大、学外者経営に存在感 教職員と意識差、摩擦も(読売新聞)
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法人化された国立大学で、学外出身者の経営参画が目立ってきた。大学の閉鎖的な体質に風穴を開ける一方で、教職員との間で摩擦も生じている。社会に開かれた経営の在り方を巡って模索が続きそうだ。
(8月31日の記事)

国立大学法人法では、社会に開かれた大学の実現という理念に基づき、経営陣に学外出身者を入れることが義務付けられています。ほとんどは文部科学省からの天下り常勤理事ですが、民間人が加わることもあります。

記事によると、学外出身者を対象としたアンケート調査の結果、「教職員のほとんどに、法人になったことの意識が薄く、大学の諸施策に無関心、非協力」「やたら会議が多く、長く、結論が出ず、経営にスピードがない」「民間企業的発想で発言すると、議論がかみ合わないことが多い」という不満の声が多く、学内の危機感の低さを指摘する意見が出たそうです。

学外者から見ると、大学内部の非効率さ、リーダーシップのなさ、コミュニケーションの少なさなどが、とても目につくのでしょう。多くの国立大学では学外出身者と学内出身者の反目が続いている例が多く、大学運営に影を落としています。今までは内部の論理だけでのんびりやってくることができましたが、研究では世界的な競争にさらされ、教育面では国内の大学間競争が激化している今、どこの国立大学も機動力がなければ生き残れません。こうした人事のトラブルは、大学改革の産みの苦しみなのでしょう。

【今週の小ネタ】 メルカード農大のカムカムアイスクリーム

Photo メルカード農大の
カムカムアイスクリーム

東京農業大学の学生ベンチャー企業「メルカード農大」は、食の安全にこだわり、東京農大や卒業生が開発した農産物や加工品をインターネットを通して販売している。写真のアイスクリームはカムカムという果物が原料で、酸っぱくておいしかったが、オープンキャンパス限定の非売品だった。

参考URL:農大市場


【大学ニュース】
親の年収400万円未満なら授業料タダ・東大、免除枠広く(NIKKEI NET)
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東京大学は家庭に経済的余裕がない学部生に対する授業料の免除枠を来年度から広げる。家庭の年収、構成人数などを総合的に判断して免除の可否を決めている現行制度を簡素化、年収が400万円未満なら一律に授業料全額を免除する方式に改める。国立大では初の試み。
(8月30日の記事)

東大生の親は高所得者ばかりという情報が流布しています。これに反論するデータも公表されているのですが、教育雑誌などで名門中高一貫校から東大に合格した子ばかり紹介されると、貧しい家庭からは大学に入れないというイメージが形成されてしまいます。教育格差の拡大を防ぐための試みなのでしょうが、年収400万円未満は一律授業料免除という大盤振る舞いから察するに、年収400万円以下の家庭の東大生はかなり少ないのでしょう。国立大学なのですから、こうした優遇措置はあって当然だと私は思います。教育の機会は平等に提供されるべきです。

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