山内太地の『キャンパスクリップ』
10月中旬にアメリカのボストンとニューヨークに行ってきました。ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、コロンビア大学などの、世界に誇る名門大学を見学してきたのですが、どこも観光客が多く、大学見学が立派にレジャーになっていました。歴史的な校舎などが見どころなのですが、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学には、見ごたえのある博物館が併設されており、これが目当ての来客もかなりいるようです。日本の大学で学内に充実した博物館がある大学はまだ少なく、今後こうした施設が増えればいいのにと思いました。
【注目したニュース】
青田買い横行に反発 大学側が「無効」申し合わせ(asahi.com)
記事の詳細はこちら
大学などで作る就職問題懇談会は、今年度の「卒業予定者にかかる就職について(申し合わせ)」に、初めて「9月30日以前の内定は無効」と盛り込んだ。「青田買い」の横行に大学側が反発したものだが、罰則のない「紳士協定」のため、企業側の自粛は期待薄だ。
(10月17日の記事要約)
10月1日より前に内定を出すのは、大学と経団連の「倫理憲章」に沿わないとして、大学側が遺憾の意を表明したというものですが、記事にもあるように「紳士協定」なので、9月までの内定は無効と大学が宣言したところで、ほとんどの企業は対応を変えないでしょう。
大学側だって、企業側の動きにあわせ、4年生の春の内定のピークに合わせてキャリア支援活動を続けるはず。大学のキャリア教育の困難は、出口である就職で企業側の論理に振り回されてしまうところにあるののかもしれません。
【今週の小ネタ】 ラーメン生郎
吉祥寺の成蹊大学の正門前にあるラーメン屋「ラーメン生郎」。かつては慶應義塾大学三田キャンパス前に本店がある「ラーメン二郎」の吉祥寺店だったのだが、チェーン店から独立した頃に、イタズラ好きの成蹊大生に赤いテープで改名させられてしまい、そのまま正式名称となる。お世辞にもきれいな店には見えないが、学生たちでいつも繁盛しており、近所の名物と化している。
【キャリアニュース】
就職内定率86・2% 国際教養大の第1期生、県内は3人(秋田魁新報)
記事の詳細はこちら
来春、初めての卒業生を送り出す国際教養大(中嶋嶺雄学長)の就職内定率が12日現在、86・2%に上っている。同大キャリア開発室は「社会にOBがいないのに、頑張って実績をつくってくれた」と評価。しかし県内企業への内定者は、6%に当たるわずか3人。就職内定に関しては、第1期生と「地元」の本県との縁は薄いようだ。
(10月13日の記事要約)
2004年にできた新設大学のなかでも、高度なリベラルアーツ教育を標榜するこの大学の行く末には、とても注目していました。ミネソタ州立大学機構秋田校のキャンパスを再利用し、全寮制で定員100人の少人数教育、授業はほとんど英語、留学必修、教員の半数以上が外国籍と、秋田県が力を入れてきた公立大学です。
開学直後にキャンパスを訪問し、学生や教員からお話を伺ったことがありますが、学生の勉学意欲は高く、教員も熱意を持っている印象でした。当時、「良い大学ですからどうぞ宣伝してください」と頼まれましたが、1期生の進路を見るまでは態度を保留していました。
あれから3年、一つの結果が出ました。
来春卒業予定の4年生は142人。このうち就職希望の58人中86.2%が内定ということですから、良い数字かどうかは判断が分かれるところです。しかし、東北地方では「文系の偏差値が東北大の次」と豪語していますから、きっと留学や進学などの進路を選んだ学生もいつかは社会で活躍するのでしょう。






